私と魚や一丁との出会いは、私が18歳のときです。5年間アルバイトスタッフとして勤めて、就活を機に辞めることに。飲食チェーンに就職しました。定食屋さんで新卒社員として頑張っていたものの、お客様との接点の少なさに物足りなさがありましたね。勢いのある営業ではなかったんです。
定食屋に勤めながら「魚や一丁は楽しかったな」とアルバイト時代を思い出し、お世話になった店長に会いに行きました。そこで、ふと「アルバイトでもいいから戻りたい」と口からでたんです。すると店長は「社員にしなよ」とおっしゃってくださいました。
一度、他の飲食チェーンに就職してわかったことですが、魚や一丁(ヴィアグループ)は、いわゆるブラック企業じゃありません。給与・待遇・公休など、正社員の条件は定食屋よりも断然よかったですし。心の中では「正社員になれたらいいな」という思いはありました。
アルバイトから正社員になってからも特別な変化はなく、営業は変わらない。戻れたときは、楽しいことだらけで気持ちが楽になりましたね。「やっぱりここだな!帰ってきてよかった!」素直にそう思いました。
そして現在は、魚や一丁で正社員になって10年、店長になって3年目です。
正社員になってずっと楽しくしていたものの、店長になってからの最初の1年は、かなりキツかったです。私が店長を務める店舗は大学生スタッフが多く、就職で一気に辞めたんですよね。
「この人数で、どうやって営業するんだろう…」という不安しかありませんでした。今になって新人店長時代を思い出すと“何をしていいか、不安だらけ”。休みをいつとっていいのかも分からず、カリカリして、アルバイトスタッフにきついこともいっていましたね。
店長1年目の人員不足を経験して、自分自身をガラッと変えてみよう!と決意。肩の力を抜いてスタッフに接するようになりました。意識をして、スタッフ一人ひとりに興味をもつようにしたんです。
ほどなく、自分の変化&スタッフとの関係の変化が現れます。スタッフからプライベートの相談をされることが増えたり、一人ひとりの外見や内面の変化に気づけるようになったんです。やっぱりアルバイトスタッフ本人のことを知らずに、アプローチできませんもん。
そしてある程度スタッフが安定すると、心のゆとりがでてきました。ありがたいですよね。だって私の腕は2本しかないけど、アルバイトが4人いたら8本あるんですよ(笑)!
「この人数で、どうやって営業するんだろう…」という不安もなくなり、現在のアルバイトスタッフの9割が“友人紹介”です。人手が欲しいときには、大学生アルバイトが、学校の友達を紹介してくれています。
これはすごく嬉しいですよね。本人が楽しんでいる証拠だといっても過言ではないかもしれません。残念ながら雰囲気に合わない子もいますが、定着率はかなりいいほうです。なぜならここ1年、アルバイト求人をだしていないんです。飲食業界は人員確保が大きな課題ですが、うちの店舗は安定しています。
スタッフが安定してきた私の夢は“居酒屋ナンバーワンのお店をつくる”ことです!ヴィアグループだけでなく、日本の居酒屋の中で、ナンバーワンです!
こんな大きな夢を語って、役員の方々はどう思うか微妙ですが(笑)それを目指せるスタッフが育ってきています。スタッフは素直でいい子たちばかりです!雰囲気のよさ、営業もスタッフ同士も明るいことが私の自慢です。
魚や一丁には会社の方針や体制にしっかりした土台があります。飲食業界はブラックとは決めつけないで、ぜひ、チャレンジしてみてください。でも…居酒屋ナンバーワンの夢は、私が先に!達成させますよ(笑)。